2025年の半導体市場下半期展望〜トランプ政権は追い風か向かい風か〜

掲載日 2025/06/27

コロナのもたらした半導体市場の変化と市場トレンド

今年の展望を読むためにも、通年の市場トレンドを過去からみていきたい。

2020年から2年以上続いたコロナ禍の影響でライフスタイルが大きく変化し、Work At Homeの定着で多くの電子機器重要が喚起された。長い目でみると、いずれはやってくるであろうワークスタイルが、ある意味前倒しされたため需要の先食いということもできる。

コロナが落ち着き始めた2022年。需要は徐々に落ち着いてきていたが、長期に発注していた機器メーカは発注済みのオーダをキャンセルすることができず、多くの在庫を抱えることになってしまった。

重要減少の中、出荷を続けた半導体市場は、結果的に2022年で過去最高となり、需給バランスの崩れた年となった。

地域別にみると、コロナ禍で完全ロックダウンを実施し、数百万社の倒産を余儀なくされた、巨大市場の中国経済はコロナの後遺症に苦しんでいるとも言えるかもしれない。

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