2021年の半導体業界展望
掲載日 2021/01/07
2021年の半導体業界はどうなる
まず、2020年の半導体市場を振り返っておこう。世界半導体出荷統計(WSTS)が2020年12月に発表した半導体市場見通しによると、2000年の半導体市場は前年比5.1%増の4,331億4,500万米ドルに拡大したとみられる。
COVID-19の感染拡大の影響から経済全体ではダウンしたが、5G対応スマートフォンの増加、テレワークの広がりなどのワークスタイルの変化、外出自粛による自宅時間の広がりなどのライフスタイルの変化に対応するため、データセンタ、情報機器向けにNAND型フラシュメモリ、DRAMなどのメモリ需要が大幅に回復した。また、製造現場の効率化や社会システム、家電などをより使いやすいものとするためにIoTが普及、自動車の高機能化などにより様々なセンサの需要が拡大した。メモリは前年比12.2%増(1,194億4,000万米ドル)と二桁成長を記録、センサも同7.4%増(145億1,500万米ドル)という成長を遂げた。
地域別ではアメリカがデータセンタ向け、PC向けに半導体需要が拡大、同18.7%増の933億米ドルにまで回復、市場けん引した。
2021年は自動車、スマートフォンの需要拡大、高性能化に期待
2021年の半導体市場の鍵を握るのが自動車と携帯電話、スマートフォンの動向である。
自動車については、2020年第4四半期から世界的に売上が増加、2021年第1四半期には半導体の供給不足が懸念されるようになっている。この傾向は2021年も維持されていくものとみられる。さらに自動運転、電気自動車の普及なども加速する。
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