ゲームチェンジャーとなった半導体産業を牽引するAIチップ市場

掲載日 2024/05/20

Chat GPTがAIチップ市場の火付け役に

Chat GPTの登場により生成AI(人工知能)を今後の成長分野と考えているハイパースケーラ各社がデータセンタへの投資を加速するとともにAIチップの開発を進めている。今までデータセンタに使用されるHPC(高性能コンピュータ)には高性能なCPU(中央演算処理装置)が重要であったが、多量のデータを効率よく並列処理できるGPUの需要が大きくなった。その結果GPUをベースにAIアクセラレータを得意とする米 NVIDIA社の売り上げが拡大し、米 Intel社の売り上げを追い越した。

AIアクセラレータは大量のデータを読み込ませる「学習」と利用者の質問に回答する「推論」の処理を行える半導体を必要とする。そのためデータの並列処理に優れるGPUと演算処理を行うCPUと大量のデータを蓄積し高速に取り出せるHBM(広帯域メモリ)を搭載するチップセットとなる。HBMはインターポーザを介してGPUとCPUに実装できる規格をもったTSV(Si貫通ビア)を用いた3次元実装DRAMである。このチップセットに取り組んだのが2.5D Siインターポーザを使用して製品化した米Zilinx 社である。

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