電子部品:市場概要

2020年の電子部品市場はコロナ禍とHuawaiiへの部品供給の停止などで厳しい状況ではあるが、電子部品の中心製品である積層コンデンサは、スマートフォンで1台当たり約800個、ノートPCでは同約900個が使用されている。自動車では2019年時点で約8,000個が使用されている。5G時代にはスマートフォンの搭載数は900個を上回り、同時に小型、高性能化による価格上昇が期待できる。また、自動車でも電気自動車など電子化の進行にともない、将来的には大きな市場が期待されている。

1.電子部品の国内生産推移

電子部品は受動部品、機能部品、接続部品で構成されている。受動部品は抵抗、コンデンサ、インダクタ(コイル含む)、トランスなどが含まれる。機能部品は水晶振動子、フィルタ、複合部品で構成されている。接続部品には、スイッチ、コネクタ、リレーが含まれる。
 世界的に見て、電子部品市場は日本企業がリードしている。このため、日本の生産状況みることで、世界の動きが把握できるものとみている。
 図に日本の電子部品生産額推移を示した。 現在、コンデンサを含む電子部品需要はスマートフォンや自動車の市場動向に影響を受けており、それらの 動きに連動して2016年、2017年、2018年と拡大を続け、2018年には1兆6,346億円に達した。しかし、2019年には2.2%減の1兆5,988億円、2020年も同水準の生産量が見込まれている。

 

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