2020年7月-9月期      半導体/製造装置企業売上高

2020年10月下旬から11月上旬にかけて、半導体企業、半導体製造装置企業による2020年第3四半期(2020年7月~9月)の業績発表が行われた。主要企業の同四半期動向をまとめていく。
 半導体、製造装置ともに、トップの数社は好調を維持しているが、それに続くグループは停滞気味である。特に日本企業で顕著である。
 しかし、前四半期比較では、半導体、製造装置ともに順調な回復を見せている。第4四半期については、多くの企業が前年比横這いから一桁台の成長を予想している。

 

1.半導体企業 好調なメモリ企業、停滞気味の国内企業

大手半導体企業の同期売上高を表1にまとめている。

1)メモリ企業 キオクシア、SK-Hynixというメモリメーカが大きな成長を遂げている。キオクシアではNAND型フラッシュメモリがSSD向けに堅調に推移、新型スマートフォン向けの出荷も拡大したことから、前年度同期比、前四半期比ともに大きな成長を記録した。SK-HynixはDRAMがデータセンタ、HPCなどに向けて売り上げを伸ばした。 Samsung Electronicsの中心であるメモリ製品の売上高は14兆2,800億ウォンで、前年度同期比2%増、前期比8%増となった。DRAM、NANDとも堅調だが、売上規模が大きいため成長率は低くなっている。

2)ファンドリ企業 Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)は5GやHPCなど最先端プロセスを必要とするファンドリサービス需要の増加に対応して売上を伸ばし、前年度同期比20%超の成長を記録した。ファンドリ関連では中国SMICも中国国内需要を取り込み、売上規模を10億米ドル超に引き上げている。

3)高成長企業 メモリ、ファンドリ企業以外では、Qualcomm、AMD、Infineon Techonologiesが前年比20%以上の成長を記録している。Qulcommは5G対応高

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