エンジニアリングサービス市場(1) ポストセールスビジネスの柱
掲載日 2020/10/01
半導体製造装置に対する、メンテナンスや修理、改造といったエンジニアリングサービスの担い手は、装置を製造した装置メーカー(関連会社、子会社含む)、装置メーカー以外のエンジニアリングサービス企業(以下サードパーティ)に分けられる。
なお、装置のメンテナンスやライン管理については、大手の業務請負企業、人材派遣企業なども参入しているが、本稿ではこれらの企業は対象外としている。
1.装置メーカのポストセールス事業
製造装置メーカの多くが、販売した装置へのアフターサービス、パーツ供給、改造といった既設装置を対象とするビジネス、いわゆるポストセールス事業に力を入れている。このビジネスについては、“ポストセールス”だけでなく、サービス/アフタサービス、フィールドソリューション事業など、企業ごとに様々な名称がつけられれているが、中古装置などを含む幅広い分野を含むことから、ポストセールス事業とする。
すでに大手のウェーハプロセス装置メーカでは、売上高の25%程度をポストセールス事業が占めている。
Applied Materials(AMAT)、東京エレクトロン、ASML、アドバンテストのポストセールスの業績と売上高に占める比率を表にまとめた。アドバンテストはテスタという製品の特性から他の3社よりも低いが、15%前後という水準を維持している。
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