国内製造装置企業の2023年上半期展望：停滞脱出は23年後半から

1.後工程企業が厳しい業績　

国内の大手半導体製造装置企業20社の2022年第4四半期（2022年10月～12月期）売上高と2023年第1四半期（2023年1月～3月）以降の各社の見通しをまとめた。各社とも2022年後半以降、半導体市況の減速と大手半導体企業の投資見直しの影響を受け、受注の減少が目立っている。　しかし、多くの受注残高が抱えていることもあり、売上面は依然として高水準を維持している。今回取り上げた20社の内、当該四半期の売上高が前年度を下回っているのは6社にとどまっている。うち5社は組立、テストなどの後工程装置の企業。後工程装置企業は2022年前半から受注、売り上げを落としており、その延長から当該四半期も前年割れとなっている。　一方、前四半期比で見ると下落の動きがはっきりとしている。20社中8社で前四半期比マイナスとなっている。納入が繰延の例がいくつもの製造装置企業から指摘されており、半導体製造装置市況は不透明感を増している。　2023年に関しては、前半に関しては厳しい見方で一致している。年後半に関しては多くの企業が回復を見込んでいる。後工程装置の企業の見方は厳しいものの、微細化への対応が求められてくる前工程装置の企業は比較的早い時期から装置需要が回復に転じると見られる。

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