ジャパンモビリティショー2025に見る自動車と半導体産業のこれから

掲載日 2025/11/28

1. 半導体搭載金額が増加するEV(電気自動車)

2025年10月30日~11月9日にかけて、ジャパンモビリティショー2025が開催された。このイベントは、以前は東京モーターショーとして開催されていたが、時代によってモビリティへの価値観や、形態が変化したことによって、モビリティショーへと名称が変更された。

 

現在、EV化や自動運転化が進むに連れて1台の自動車への半導体搭載数が増加している。OMDIAの試算によると、ガソリン車では1台あたりの半導体搭載金額が500ドルであったものが、自動運転機能を有するEVでは、約3倍の1,500ドルまで上昇する。しかし、今日の世界EV市場は、各国政府の補助金の終了やインフラの未整備を始めとした使い勝手の悪さを理由として鈍化している。そのような状況にある中で、各モビリティメーカーはどのような動力のモビリティを発表するのか。そして、半導体はこれからどのようにモビリティに活用されていくのかを、今回のジャパンモビリティショーを通しレポートする。

 

2. BEV(バッテリー電気自動車)はプレミアムカーと普及帯で市場拡大を目指していく

2025年現在、日本国内でも、世界でも思うように市場拡大が出来ていないBEV車であるが、各社はEVの静粛性を活かしたプレミアムカーや、普及帯となる軽自動車規格での販売を目論む。ホンダでは、新しいEVプラットフォームである「0」シリーズを「SALOON」「SUV」「α」の3つの形で展示した。(写真1)


 

写真1 Honda 0シリーズ「SALOON」

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