有機ELディスプレイと製造装置

掲載日 2020/10/08

1.韓国企業がOLED市場をリード

有機ELディスプレイ(OLED)はスマートフォン向けに拡大を続け、TV用パネルとしても大型化、高精細化に伴って需要を拡大している。
 OLEDメーカはスマートフォン向けに韓Samsung Display、TV向けは韓LG Displayという韓国企業がリードしている。Samsung Dislpayはスマートフォン用で2019年で90%以上のシェアを占め、TV用ではLGが唯一の量産供給メーカである。BOEをはじめとする中国メーカーもOLEDに力を入れている。日本メーカでは、JOLEDが中型パネルを中心に拡大を目指している。
韓国ではSamsungが液晶から撤退、LGも2019年に巨額の赤字を計上したことで韓国内でのLCD生産を終了する計画である。このよう付加価値の高いOLEDへのシフトを図っている。
OLED専門調査会社であるUBIリサーチによると、2019年のディスプレイメーカーの総基板面積(可動時点の基準)は、3,490万m²であるが、2023年には6,850万m²と見込まれ、4年後に2倍に拡大する見通しであった(2019年6月発表)。2019年では韓国が生産能力の80%を占めている。

続きをご覧いただくにはログインしていただく必要があります。

関連特集

関連カテゴリー

「有機ELディスプレイと製造装置」に関連する特集が存在しません。




「有機ELディスプレイと製造装置」に関連するカテゴリーが存在しません。