半導体企業の2021年10月-12月期業績:好調続くが成長は鈍化(2022年2月18日)
掲載日 2022/02/18
1.2021年の半導体市場は過去最高
半導体不足が世界経済の大きな問題とされているが、半導体市場は順調に成長を遂げている。WSTS(世界半導体出荷統計)が発表した2021年通年の世界売上高は前年比26.2%増の5,559億米ドル、過去最高となった。出荷量も過去最高の1兆1,500億個に拡大した。
2021年の主要製品分野の売上高は、アナログが740億米ドル、MOSロジックが前年比30.8%増の1,548億米ドル、MOSメモリが同30.9%増の1,538億米ドル、MPU、マイコンなどを含むMOSマイクロが同15.1%増の802億米ドルとなった。用途別では自動車向けが同34.3%増の264億米ドルに拡大市場を牽引している。
半導体市場の好調さは半導体企業の業績にも現れている。本特集で取り上げている企業25社の2021年10月~12月期の売上高を見ても、25社のうち23社で前年同期比で10%以上の成長を記録している。19社は20%以上の大幅な成長となっている。
世界的には自動車向け、5Gを含む通信向け製品が市場を牽引している。国内企業はパワーデバイスが中心となっている。前年度同期比で50%以上の成長を記録したのは、ルネサス エレクトロニクス、ミネベアミツミ、米GlobalFoundries(GF)社、韓国SK hynix社、中国Smiconductor Manufacturing International(SMIC)社の5社。ルネサス エレクトロニクス、ミネベアミツミは自動車用製品が業績の牽引役だが、ルネサスがマイコン、ミネベアミツミはパワーデバイスとなっている。SK-hynixはメモリ、GF、SMICはファンドリのメーカである。
2021年通年売上高は、米Intel社、韓国Samsung Electronics社、台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)社を除いて前年比20%以上の成長を記録した。MPUが好調な米AMDが48.5%増、SMICが39.3%増、GFが35.7%増、SK hynixが34.8%増となった。
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