【OMDIA 南川 明氏寄稿】半導体不足は2022年前半で解消、DX/GX投資で2022年後半から再び不足

今回の特集は、OMDIAでシニアコンサルティングディレクターを務める南川 明 氏に、半導体不足の現状と、
2022年以降の見通しを解説頂いた。半導体不足の原因、ボトルネック、解消の見通しを示している。

■ボトルネックは「後工程」解消は来年に

 現状の半導体不足のボトルネックとなっているのは「後工程」だ。新型コロナウイルスによる工場閉鎖などで、主に東南アジアで生産が滞っており、需給が悪化している。「前工程」では、台湾の製造受託最大手TSMC(台湾積体電路製造)が自動車向けの割り当てを増やしており、需給が徐々に回復しつつある。一方、PCやTV向け半導体はコロナ特需で大きく伸びていた需要が10月以降落ち着いてきたため、22年1-3月期には不足は解消するとみている。

 半導体工場の稼働率と在庫日数から見ると、不足が解消し始めるのは来年になりそうだ。半導体工場の稼働率は現在、上昇傾向で推移しており、在庫の日数は減少傾向が続いている。ただ、来年になると、各国で進んでいる工場のキャパシティ増加投資の効果が現れ始め、工場の稼働率は徐々に下がっていくだろう。

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