第三回 半導体初心者の素朴な疑問 〜なぜ半導体産業には莫大な投資が必要なのか〜
掲載日 2025/05/13
連日、ニュースでは経済産業省が半導体工場の建設などに助成を行っていることが報じられている。日本と米国の主な半導体工場への投資や助成金は以下となる。
表1日本と米国の半導体工場への助成金額
年月(発表月) | 対象企業・工場 | 設備投資金額(助成金額) |
2022年11月 | TSMC熊本第一工場 | 4.760億円 |
2023年4月 | Rapidus IIM-1 | 3,300億円 |
2024年2月 | TSMC熊本第二工場 | 7,300億円 |
2024年4月 | Rapidus IIM-1 | 5,900億円 |
年月(発表月) | 対象企業・工場 | 設備投資金額(助成金額) |
2024年3月 | Intel アリゾナ州、オハイオ州の工場 | 1兆3,000億円(85億ドル) |
2025年4月 | Samsung テキサス州の工場 | 9,800億円(64億ドル) |
上記のように、国家が莫大な額の助成金を交付している半導体産業とは、なぜ巨額の投資が必要なのだろうか。
■1.なぜこのように半導体に巨額投資が必要なのだろうか?
半導体企業の設備投資回収に対する考えは株式会社レゾナックの近藤氏が以下のように説明している[4]p.70。
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