第四回 半導体初心者の素朴な疑問 〜余ったウエーハはどうするのか?〜
掲載日 2025/08/08
第四回 半導体初心者の素朴な疑問 〜余ったウエーハはどうするのか?〜
半導体製造の現場では、ウエーハ(wafer)と呼ばれるシリコン基板を使用して、数百から数千個のIC(集積回路)を一括で製造する。しかし、量産中や試作段階で、ウエーハが「余る」ことがある。
本稿では、そうした余剰ウエーハがなぜ発生し、どのように処理・活用されているのかについて、技術的視点から解説する。
1. ウエーハが余る理由
ウエーハが余剰となる背景には、製造工程や事業運営上の複数の要因がある。
(1)歩留まりを考慮した余剰製造
半導体の量産では、歩留まり(Yield)と呼ばれる「正常に動作するダイの割合」を前提として、目標出荷数量を確保する必要がある。
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