日本の半導体デバイス企業の2022年第4四半期業績

1.パワーデバイスを中心に堅調も減速は明らか

 NAND型フラッシュメモリのキオクシア、CMOSイメージセンサを中心とするソニー、プロセッサなどを主力とするルネサスエレクトロニクスなどを除くと、日本の半導体企業の多くがパワーデバイスを事業の中心としている。

 今回取り上げている10社のうち、前年度実績比でマイナスとなっているのは、東芝、キオクシアの2社(表1参照)。このうち東芝に関しては半導体事業を所管する東芝デバイス&ストレージ社としての売上高は前年割れだが、半導体製造装置子会社ニューフレアテクノロジー社を含む半導体事業の売上高は前年を上回っている。キオクシアに関しては、NAND型フラッシュメモリ市況悪化の影響を受けて、前年から大幅なダウンとなっている。残り8社中7社は自動車、産業機器、民生機器向けのパワーデバイスを中心に二桁成長を記録している。新電元工業に関しては、年後半から実績を落としており、4.0%の成長に止まっている。

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