シリコンウエハ市場動向から見る半導体市場2023〜2024年の展望

シリコンウエハ市場動向から見る半導体市場

2023〜2024年の展望 WSTS(世界半導体市場統計)が発表した2023年の半導体市場は前年比9.4%減と見込まれており、今年は市場が停滞することとなった。 半導体を製造する上で欠かせないSiウエハ市場も、SEMIによると過去最高の出荷面積だった2022年からNAND、DRAM、ロジックの生産縮小の煽りを受けて2023年は前年比14%減と大幅に減少する見通しを立てている。 今回は、不安定な市場の中で主要Siウエハメーカの7~9月期決算から、各企業別のSiウエハの動向と2024年の見通しを掲載する。

全体的な動向

各ウエハメーカ共に、本格的な需要回復は2024年の上半期以降にずれ込むという見通しを立てている。製品別に見ていくと、メモリ用途では底を脱したように見て取れるが、まだ半導体メーカの在庫が積み上がっており、本格的な生産は2024年下半期になる可能性がある。ロジック向けでは、生成AI用途などのサーバ向けでは本格的に回復しているようだが、特にPC向けの需要が弱く、例えばTSMCではMac向けの先端プロセスを採用したチップの売上が伸び悩んでいるようである。


図1. 各Siウエハ企業状況から見たデバイス別の状況

また、各社の7~9月期の業績では総じて前年同期比で減少した。5社のうち4社は2桁の減少率となっている。各社共に今後のSi市場は急速な回復が見込めないと考えている。 以下、企業別の動向を詳細に紹介する。

図2. Siウエハメーカ各社の業績

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