海外製造装置企業の2022年4Q業績:売上堅調も受注は急減

1.後工程企業が厳しい業績

 海外大手半導体製造装置企業9社の2022年第4四半期(2022年10月~12月期)売上高と2023年第1四半期(2023年1月~3月)以降の各社の見通しをまとめていく。各社とも2022年後半以降、半導体市況の減速と大手半導体企業の投資見直しの影響を受け、受注の減少が目立っている。
 売上高の面では、前工程装置企業と後工程装置企業で明暗が分かれた。今回取り上げた前工程企業6社のうち、5社が前年同期比20%以上の高成長を記録した。これらの企業は2022年半ばまで受注が好調で、多くの受注残高を抱えていることもあり、売上は高水準を維持する結果となった。一方、後工程装置企業3社はいずれも前年比二桁減となった。後工程装置企業は2022年前半から受注、売り上げを落としており、同四半期もダウンが続いている。
 一方、前四半期比で見ると後工程装置企業のダウンが続いていていることに加えて、前工程装置も成長ペースを鈍化させている。
 2023年に関しては、前半に関しては厳しい見方で一致している。Applied Materials(AMAT)Lam Rsearchなどの大手メーカでは、中国への輸出規制の影響も出てくるとしている。年後半に関しては多くの企業が回復を見込んでいる。特に、微細化への対応が求められてくる前工程装置の企業は比較的早い時期から装置需要が回復に転ずるとみている。

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