2D材料による次々世代のFETに向けた動き
掲載日 2024/11/06
半導体はMooreの法則に沿ってスケーリングを重ね、微細化による高集積化、低消費電力、低コストを享受してきた。現在の先端CMOSロジックのゲート構造は“FinFET”であり、ゲート・チャネルの寸法はSAMP(Self-Align Multi Patterning)で形成されるサイドウォール厚さ(CVD膜厚)で決まる事から、フォトリソグラフィで寸法を決めるプレーナ型に比べ、平面的な寸法、形状に起因する特性ばらつきが抑制されている。
更にテクノロジーノード2ナノから採用されるとされるGAA(Gate All Around)構造のCMOSは、ゲート・チャネルの厚さがALD(Atomic Level Deposition)などにより原子層レベルでの精度でコントロールできると言われている。ゲート・チャネルはゲート電極に4面を“ぐるっと“取り囲まれ、さらに2~3段に積層されることから、フットプリント当たりの有効ゲート面積は一気に増大する。
図1に示すimecのテクノロジー・ロードマップによれば、テクノロジーノード“A10“では、nMOS、pMOSの間のアイソレーションを薄い絶縁膜に替えて、n, p MOSを極限まで近接させて配置するFS(Fork Sheet)が採用され、フットプリントの更なる縮小が進む。
図1. imecテクノロジー・ロードマップ
(出典: imecホームページ https://www.imec-int.com/en/articles/20-year-roadmap-tearing-down-walls の図を基に筆者が加筆)
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