半導体用語集

ブラッグ反射器

英語表記:Bragg reflector

 屈折率が周期的に変化する周期構造によってブラッグ反射を行わせる素子で、分布反射器、分布ブラッグ反射器(DBR)ともいう。この反射器により、ブラッグ波長(λB=2nΛ/m、nは屈折率、Λは周期構造の周期、mは整数)が選択され、半導体レーザの光共振器を構成する反射器として、単一縦モード発振をえる目的で用いられる。
 周期構造を多くするか、屈折率差を大きくすることによって、反射率を増大させることが可能であり、100%近くまであげることができる。
 分布ブラッグ反射型(DBR)レーザはその応用例で、活性媒質を挟んで少なくとも一方に分布ブラッグ反射器を用いた半導体レーザである。分布ブラッグ反射器の反射特性にブラッグ波長を中心とした波長選択性があるため、単一縦モード化を図ることができる。通常、受動導波路上にレリーフ型で屈折率変調型回折格子が形成され、他方の反射器として劈開面が用いられることもある。位相調整領域との組み合わせにより、ブラッグ波長で単一縦モード発振がえられる。分布ブラッグ反射器部分やあるいは位相変調領域の屈折率を変化させることにより、波長可変動作を行うことができる。
 また、ブラッグ反射器は、活性層の垂直方向に光を取り出す、面発光型レーザにも応用され、半導体レーザの光共振器の重要な構成要素となっている。

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