半導体用語集

インクマーク装置

英語表記:ink marker

半導体製品,電子部品への商標,形名などをインクで表示する装置。主な構成要素は,バーニング,樹脂製もしくはゴム製の版,ゴム製ローラなどである。バーニングは,被加工物のマーキング面のインク付着性を向上させる目的で,水素バーナで表面を焼いて,パッケージ表面の油膜や樹脂のワックス成分などを除去する。樹脂製もしくはゴム製の版は,商標,形名などを刻印している。ゴム製ローラは,版からのインクを受け,ワークヘ転写印刷する。なお,ローラとしては,ゴム製ローラ以外に,インク移しローラ,ふき取りローラ,インクを混練してインクの粘度を一定にした練りローラなどがある。
 印刷機の方式として代表的な三方式である,ダイレクト印刷,オフセット印刷,インクジェット印刷を説明する。ダイレクト印刷は,版にゴム製もしくは樹脂製の凸状版を用い,転写ローラを介在せずに直接にパッケージにマーキングする。オフセット印刷は,凹版のインクを転写ローラに移し,ローラの弾性を用いてマーキングする。インクジェット印刷は,ローラなどを使用せず,インクをノズルから噴射してワークをマーキングする。
 また,UVインクを用いる場合のオプション対応として,高圧水銀ランプ,メタルハライドランプから照射される紫外線でインクを硬化させるUV乾燥機などがある。
 インクが熱硬化タイプ,常温乾燥タイプ,常温硬化タイプの場合に,赤外線照射や熱風を用いたオフラインでの乾燥機を使用する。


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