半導体用語集
エンジン制御ユニット
英語表記:ECU (Engine Control Unit)
ECUはエンジンの回転角度、O₂センサ、絞り弁やトランスミッションに取りつけられたスイッチ信号など、各種センサから出力されるアナログ信号やデジタル信号をマイクロプロセッサに入力し、これらの情報を基に最適な空燃比、点火時期、EGR(Exhaust Gas Recirculation)率などを演算する。その結果を燃費噴射弁や点火装置を駆動する(アクチュエータ)信号とし、動力性能の改善、排出ガスの浄化、燃費の改善などエンジンの最適制御を行う。
ECUは、通常以下の四つの基本的な制御を行う。
(1)燃料噴射制御(EFI : Electronic Fuel Injection)
エンジンの動力性能改善、排出ガス浄化、燃費改善、ドライバビリティ向上などのため、エンジンの状態を検知する各種センサの信号を基に、エンジンに必要な燃料量を演算し、最適な空燃比となるように、燃料の噴射量を制御する。
(2)点火時期制御(ESA : Electronic Spark Advance)
エンジンの回転数や各種センサからの信号により、エンジンの状態を総合的に判断し、最適な点火時期を決定して、その信号をイグナイタヘ送る。
(3)アイドル回転速度制御(ISC : Idle Speed Control)
各種センサからの信号を基に、エンジンの状態に応じた最適なアイドル回転数となるように、スロットルバルブをバイパスする空気量をISCV(Idle Speed Control Valve)によって制御する。
(4)故障診断機能(Diagnosis)
エンジン制御システムのセンサやアクチュエータの故障、ワイヤハーネスの断線、ショートなど、異常箇所をマイクロコンピュータが判断し、異常警告ランプヘの表示などにより運転者にそれを通知する。
各種アクチュエータの駆動回路にはIPD、パワーMOSFET、IGBTなどパワー半導体が、制御回路にはマイクロプロセッサが使用されている。
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