半導体用語集
グラフィックターミナル/グラフィクスターミナル
英語表記:graphics terminal
文字端末(text terminal)はアスキーコード文字にある縦や横の棒の形をしたシンボル文字を使い、直線や箱(ボックス)などの簡単な図の表示はできるが、グラフィックスの表示能力はない。そこで文字端末を高機能化し、2Dや3Dグラフィックスを表示する特別なハードウェアを持たせたのがグラフィックターミナルである。
初期のグラフィックターミナルは、モノクロのベクトルスキャン型リフレッシュディスプレイが使われた。ベクトルスキャン型は、電子ビームを任意の方向に向けることができるので、直線や曲線をジグザグなしにスムーズに表示する長所があるが、フリッカ(ちらつき)の問題があり、表示できる線の本数に限界があった。
このフリッカ問題を解決したのが、Tektronix社の蓄積管型のディスプレイを使ったグラフィックターミナルT 4010シリーズで、表示した図形が電子的にスクリーン上に保持できるため高密度の画像を表示してもフリッカ問題がなく、表示図形の部分的な消去ができない欠点があったが低価格で使いやすいため普及していった。 T 4014- T 4015は1,024×768ドットのアドレス空間を持ち、さらに拡張したT 4014 E - T 4015 Eは4,096×3,072ドットものアドレス空間を持っておりハードウェアでドットやライン描画の機能があった。
その後、カラー化により普及したのが、家庭用TVと同様の原理を使ったラスタスキャン型ディスプレイを用いたカラーグラフィックターミナルで、画面を水平に電子ビームでスキャンしながら、上から下へ動かしビットマップで与えられたドットを表示する端末である。グラフィックターミナルはグラフィック表示を主とする端末で、CAD/CAM やコンピュータグラフィックスに用いられていたが、現在では、この機能をエミュレートするソフトをパーソナルコンピュータやワークステーションで利用したり、グラフィックス専用のハードウェアを備えたグラフィックスワークステーションが一般的に利用されている。
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