半導体用語集

ジャストインタイム

英語表記:Just In Time : JIT

 組み立て製品に関しての必要工程と必要部品などの仕様を書いた看板を作って、それを組み立てる対象ごとに、必要な時に必要な量だけ、必要な場所に供給されるように手配した生産管理システムである。これによって中間在庫を最小限に減らすことができ、さらにカンバン方式を導入することで間違いのない作業がなされ、品質および生産性を向上させ、経費削滅をもたらすことで、大きな経営効果を生む。こうしたシステムは導入当初、資材調達から製品出荷までの生産工程をコンピュータで管理するアメリカ式のMRPシステム (Material Requirements Planning System)とくらべ、システム自体が非常に単純で、複雑かつ高度な技術に対処する専門家を必要とせず、毎日の作業経験に基づいてシステムや、手法を現場従業員自らが改善できるメリットを持つ。この単純さゆえに、個々の小さな改善の積み重ねで、全体では大きな成果を生むことが可能であり、生産性や品質面で高い成果を生むものであると、当時コンピュータシステムが一部の専門家に依存した、汎用性のないものであった時代のなかにおいては、制度上の競争優位があった。半導体生産プロセスでは、生産効率のアップを目指し、TATの短縮がきわめて重要になっている。各工程における作業時間を合理的に短縮、特にASICにおける短縮はチップの複雑化に伴いTATが長期化する傾向があるため、競争力を決定的にしている。

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