半導体用語集
ディザドPLL
英語表記:Dithered PLL
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" width="793" style="width: 594pt;"><tbody><tr height="141" style="mso-height-source:userset;height:105.95pt">
<td height="141" class="xl65" align="left" width="793" style="height:105.95pt;
width:594pt">LSIのデジタル処理はクロックに同期して処理されるので,クロックの立ち上がり,立下がりで大きな電流が <br>
流れる。この電流変化は電波として外部に放射される可能性がある。近年, この電磁放射に対する規制が行われる
ようになった。もし,データないしはクロック,または電源配線がシールドされた筐体の中だけで閉しているならシールドによって電磁放射を小さくでき
るが,外部に露出される部分があると電磁放射を生じるので,LSI設計で も考慮する必要がある。この規制は特定の周波数に対するピーク電磁放射で規定されているので,クロック周波数を変調して一定の周波数でなくせば,放射自体の総量に大きな変化はないが,ピーク力を15dB以上低減することができる。<br>
同時にディサドPLLで発生されたクロックを用いて,送られた信号を受ける側に用いられるPLLは,変調されたクロックのタイミングの変化に追従して変化しなければならないので,基準クロックのジッタの出力への伝達特性は変調周波数偏差以上のカットオ
フ周波数を持ち,通過帯域では平坦な特性を持つループフィルタでなければならない。<br>
ディザドPLLではループ分周器の分周比を時間的に変化させることにより構成される。その発振周波数変化は図1のような波形が最も効率が良いことが知られている。この波形はハーシーキス波形と呼ばれている。</td></tr></tbody></table>
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