半導体用語集

デジタル HDTV

英語表記:digital HDTV

 HDTV(High Definition TV)とは現在のテレビ方式にくらべ、画像の精細度や視聴時の画質を高め、大画面でより豊かな臨場感をえられるようにしたテレビ方式の総称を指す。これに対して、SDTV(Standard Definition TV)は現行のテレビジョンなど(480Iなど)を指す。
 HDTVは開発した国によっていくつかの種類があるが、画面のアスペクト比16:9、走査線数1,000本程度、映像周波数帯域幅30MHz程度の仕様になっている場合が多い。EDTVなどと違って現行のテレビ方式とは互換性がないので、視聴にはHDTV用に新たな受像機が必要となる。
 最初に開発されたHDTV方式は日本(NHK)のハイビジョン方式で、実用化では今のところ最も進んでいる。現在のハイビジョン放送ではMUSEというアナログ圧縮方式が使われている。
 アメリカは次世代高精細テレビジョンの方式としてはデジタル方式を主張し、ヨーロッパも日本の方式に類似しながらも独自の規格を擁し、HDTVの方式をめぐっては日欧両方式の並立、米国の態度保留という状態が続いていたが、1998年2月ITUにおいてHDTVの国際間での番組交換のための勧告としてBT.709-3が成立。これにより日米欧で統一方式が決定されたこととなる。
 デジタル方式の利点としては電波を“0”か “1”の単純な数値として送るので、データの劣化や欠損が起きにくく、比較的画質を向上させやすい。また、同じ帯域幅を分割した多チャネル放送が可能となる。そして、デジタルデータの圧縮や検索などの扱いやすさから、付加情報をつける、インタラクティブ性などの新しいサービスが考えられる。

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