半導体用語集

デプレーション型トランジスタ

英語表記:depletion-type transistor

 電界効果型トランジスタにおいて、ゲート・ソース間に何も電圧を加えない状態でも電流が流れるタイプのトランジスタ。ノーマリオン型トランジスタと呼ぶ。またデプレーションの頭文字を取って、Dモードトランジスタとも呼ぶ。逆に電流が流れないトランジスタをエンハンスメント型、ノーマリオフ型、Eモードトランジスタと呼ぶ。デプレーション型はエンハンスメント型にくらべて、チャネル層のドナー密度が高いか、チャネル層が厚く作られている。n型GaAsFETでは、通常、ゲートにはショットキ接合が用いられるが、エンハンスメント型では、論理振幅として0Vからショットキ障壁の電位差(約0.8V)までしか取れないのに対し、デプレーション型では、しきい値電圧分の電圧振幅を確保できるため、回路的に使いやすいというメリットがある。その反面、常時ドレイン電流が流れるため、消費電力が大きくなる欠点がある。現在GaAsFETの回路の多くは、デプレーション型トランジスタが用いられている。

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