半導体用語集

パイプライン型A/D変換器

英語表記:pipeline A/D converter

 数MHz以上で8ビット以上の高速高精度なA/D変換器の用いられる方式で,1ビットもしくは複数ビットの並列型A/D変換器と,同じ分解能の D/A変換器,誤差増幅器およびサンプルホールド回路で構成されるユニットを複数段設け,入力とA/D変換した結果の差分を増幅して次の段にサンプルホールド回路を介して伝達する。各段は一つ前の周期に前の段で処理された信号に対して変換を行う。信号が順送りされるので,この名前がある。
 2段構成の例を図1に示す。図中, 破線が変換ユニット1段で,1周期入力信号を保持するサンプルホールド, 1クロックでA/D変換する並列型A/ D変換器,A/D変換された結果をアナログに戻すD/A変換器,入力信号とD/A変換された結果を引き算する減算器,減算結果を増幅して次の段に送る増幅器からなりたっている。これを複数段接続し,最終段はサンプルホールドと並列型A/D変換器となる。
 パイプライン型の場合にも直並列型と同様に,下位のビットは全段での誤差を補正するよう変換レンジを前段の 1/2 LSB分拡張して変換を行うことが多い。


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