半導体用語集
内外価格差
英語表記:price differentials between domestic and foreign market
国内と海外における同一、類似のもの、サービスの価格差。一物一価という考えがなりたつ世界であれば、国内外で同一のもの、サービスの価格に差異はできないことになるが、現実世界では急激な為替変動、産業構造の歪が内外価格差を生み出している。しかしながら、各国民経済あるいは経済圏の間で、ものやサービスの価格の高低に違いがあること自体は、様々な経済資源の存賦状況の違いを反映するものであるから当然のことである。素原材料などの汎用的な貿易財は国際価格が成立しやすいが、非貿易財はそういうわけにはいかない。非貿易財では各国内での生産性の違いによって、国別の価格差が生じざるをえないわけである。しかし、ー物一価の見地に立てば、外国貿易が自由ですべての国の国内で非貿易財も含めて完全競争が実現され、価格競争を通じて各国の産業構造の高度化を促進することになる。現実には様々な規制や市場構造の歪が完全競争を阻んでおり、その結果もたらされる価格体系の歪が望ましい産業構造の高度化を阻害しているからである。現在の規制体系がもはや現実の産業構造に適応しなくなったというばかりでなく、現実の産業構造の高度化を妨げてしまうことにもなる。つまり、「内外価格差」が存在すること自体が問題なのではなく、価格メカニズムが市場原理にしたがって、正常に機能していないことが真の問題といえよう。内外価格差については、経済企画庁が1988年以降、毎年「購買力平価および内外価格差の概況」を発表しているが、マクドナルドのハンバーガーの価格差で、内外価格差を比較する指標などもある。
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