半導体用語集

電子メータ

英語表記:electronic meter

 従来指針を使って表示していたエンジン回転速度・車速・水温・油圧・燃料量などの情報を、各種センサ、マイクロプロセッサ、ドライバ用ICなどを利用して、蛍光表示管や発光ダイオード、液晶などでデジタル(あるいはアナログ)表示するシステムである。メータは、ドライバが車両の状態を把握するために重要な装置であり、自動車には必要不可欠なシステムであり、デジタル方式のメータが増加している。デジタルメータは積算距離計、スピードメータ、タコメータ、フューエルゲージなどに分類される。
 積算距離計は、車両の走行距離を積算・記憶し表示するもので、ドライバが任意にリセットできるトリップメータと、車両の総走行距離を積算するオドメータの2種類ある。
 両方とも、マイコンを用いて車速パルスをカウントし記憶する。
 スピードメータは、車速センサからの信号を基に演算を行い車速を表示するもので、波形整形、カウンタ、記憶回路、表示回路などで構成されている。
 タコメータは、エンジンの回転数を表示するもので、蛍光表示管、液晶などによってバーグラフで表示するものが多いが、波形整形・マイコン・表示回路で構成されている。
 フューエルゲージは、燃料残量を検出するフューエルセンターゲージからの信号を入力、バーグラフなどにより、燃料残量を表示するものである。
 電子ディスプレイのデバイスには、発光型と非発光型と二通りある。発光型としてはVFD(Vacuum Fluores­cent Display ; 蛍光表示管)、CRT(Cathode Ray Tube ; 陰極O線管、ブラウン管)、CCDT(Cold Cathode Discharge Tube ; 冷陰極放電管)、PDP(Plasma Display ; プラズマディスプレイ)、LED(Light Emitting Diode ; 発光ダイオード)、EL(Electro Luminescence ; エレクトロルミネッセンス)、非発光型としてはLCD(Liquid Crystal Display ; 液晶)が利用されている。
 メータシステムには、システム全体の制御を行うマイクロプロセッサや電源ICの他、LEDランプなどの半導体が使用されている。

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