半導体用語集
電気自動車・ハイブリッド自動車
英語表記:electric vehicle/ hybrid electric vehicle
都市環境保全のための窒素酸化物排出、CO₂排出による地球温暖化さらにあと数10年といわれる石油資源の枯渇から、従来のガソリンエンジンに変わる駆動機構を持つ自動車が求められている。EV(電気自動車)あるいはハイブリッド電気自動車はその要求に応え、ガソリンエンジンに代わり電気モータをその駆動力として利用する自動車(EV)あるいはガソリンエンジンと電気モータを併用して利用する自動車(ハイブリッド自動車)であり、一部実用化されている。
モータを駆動する電源としてはニッケル水素電池、リチウムイオン電池、燃料電池など二次電池が、モータとしては永久磁石式交流同期モータ、交流誘導モータ、直流モータ、SRモータなどが利用、あるいは利用が検討されているが、ブラシを有する直流モータはメンテナンス、寿命の点で問題があり、交流モータあるいはSRモータが駆動用モータとして利用されると考えられる。交流モータを利用する場合、電源の電池からの直流電源をIGBTあるいはパワーMOSFETなどの電力素子を利用したインバータによりモータの回転数制御に必要な可変周波数電源を作り駆動力を制御する。
ガソリンエンジンはそのトルク-回転数特性にみられるように大きなトルクが必要な始動時や低速時は苦手であり、ギヤーやクラッチが必要となるが、電気モータは特にこれらは必要ない。
さらに、電気自動車高効率化の要因の一つとして、減速時あるいは制動時に駆動用電気モータを発電機として利用し、その発電電力を電池に充電可能であることがある。SRモータなど一部モータは発電できないため直接は回生動作ができないが、小型の発電機を駆動軸に直結して同動作をえることも可能である。回生動作により、発電された交流電力を電池の充電に必要な直流電源に変換するため、コンバータも必要となっている。
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