半導体用語集
AMPS, TACS
英語表記:Advanced Mobile Phone Service, Total Access Communication System
アナログ方式の最も代表的なセルラ一携帯電話システムの一つ。1983年10月に米国でサービスを開始し、現在でも北米では多大なマーケットを維持している。FM変調を用いた移動体通信システムで、無線周波数として800MHz帯を使用する。AMPS方式をベースとしたシステムは、欧州、日本などで米国のサービス開始と前後し、実用化されている。英国では、AMPSをベースに自国向けにアレンジしたTACSと呼ばれるシステムが1985年にサービス開始。日本においては、アナログセルラ一方式の携帯電話サービスが、当時の電電公社によって1979年に東京23区で開始された。その後1988年にはNTT大容量方式が、1991年には他のオペレータから、N-TACS(Narrow-TACS : エヌ・タックス)方式が導入された。デジタル方式の携帯電話の普及とともにアナログ方式からデジタル方式へ移行しつつある。しかし、北米のような広大なエリアを有する地域においては、サービスエリアの問題から最新のデジタル方式の端末といえども、AMPS方式をともにサポートするデュアルモード機の開発が現在でも行われている。
高周波送受信部、ベースバンド信号処理部、制御回路で構成される。サービス開始から約20年が経過した現在では、それぞれの部分で集積化された半導体デバイスが各社から供給されている。しかし、最近は、AMPS専用半導体の新規開発はほとんどなく、デジタル方式とのデュアルモード、トリプルモード端末のベースバンド信号処理部に集積される傾向にある。
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