半導体用語集

PDA:Personal Digital Assistant

英語表記:Personal Digital Assistant

 携帯性を重視した個人用の情報端末のことで、米国のApple社が1992年1月に提唱した言葉である。一般的には手のひらに収まる手帳サイズの電子機器を示し、個人の情報を管理するPIM機能*を中心として、メモや表計算、そして電子メールなどのデータ通信を用途としている。詳細を示すと、PIM機能ではアドレス帳、スケジュール管理、アクションアイテム (T0 Doリスト)管理など、メモでは手書き文字の入力を可能としそのデータの保存や文字の認識、データ通信では着子メールの送受信やインターネットヘの接続そしてFAX送信などがある。その中でも、手書き文字の入力はメモを容易とするだけでなく文字認識機能によりワープロ化への対応ができ、コミュニケーションツールとしても送り手の個性がよく伝わり、その操作が静音であることから外出先などのモバイル環境に適しているという利点がある。
 また、これらは主に携帯して使用するため、低消費電力化によるバッテリ(乾電池)での長時間稼動を実現し、データの入力はキーボードレスのため液晶パネルからのペン入力で行い、モデムやデータ交換用のPCカード(またはコンパクトフラッシュ)スロットを備えている。携帯端末であるため、マスターパソコンとのデータの統一を図る必要があることから、ケーブルまたは赤外線を利用してデータを合わせ込むシンクロナイズ機能が用意されており、データの互換性も取られている。そのため、OSにはWindowsCEの他に各社独自のOSも多く適用されている。
 日本ではシャープの「ザウルス」、米国ではスリーコム社の「Palm Ⅲ」、Apple社の「NEWTON」などが有名である。今後は、さらなる小型軽量化、低消費電力化、高速化、低コスト化などが実施されていき、広く普及していく分野である。
(注)Personal Information Manager機能の略で、個人の情報管理を効率的に行うソフトウェアのこと。システム手帳の機能を実現するために組み合わされた統合ソフトウェアであり、各社独自のPIMソフトウェアをインストールしている場合が多い。汎用アプリケーションとしてはロータスのオーガナイザーが有名である。

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