半導体用語集
W-CDMA(広帯域 CDMA)
英語表記:Wideband - CDMA
IS-95ベースのCDMAを狭帯域 CDMAと呼ぶのに対する、広帯域 CDMAの総称として用いられる言葉。世界中で使用でき、高速データ伝送をサポートする通信端末向けの規格として、ITU (International Telecommunication Union; 国際電気通信連合)で2000年頃の導入を目標に規格の標準化作業が進められている。この標準規格をIMT-2000(International Mobile Telecommunications-2000)と呼ぶ。IMT-2000に対しては、各国、各地域から様々な提案がなされている。場合によってW-CDMAは、各国が提案した規格の中で日本の ARIBが中心となってまとめ提案したものを指すこともある。各国の CDMAベースの提案は、この日本・欧州が検討しているW-CDMAベースの提案と、米国が中心となり検討しているIS-95を拡張したCDMA 2000 (W-cdmaOne™)ベースの提案に大別される。現在、ITUを中心とし、様々の提案がそれぞれの特色を残したまま相互に接続できる統ー規格作成への調整努力が行われている。世界各国でCDMA技術を採用した通信システムのサービスが開始されれば、地域だけの携帯電話、データ通信としての道具を超えたワールドワイド規模のパーソナルツールとして発展する可能性が最も高い通信システムの一つであるといえる。
IMT-2000に対しては2GHzの周波数帯の一部が割り当てられており、IS-95ベースのCDMAシステムと比較して高周波、広帯域の信号処理技術が求められる。半導体各社は、より高速での信号処理を行うための要素部品の開発に取り組み、きたるべき世界規模の高速度通信システムに備えている。
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