半導体用語集

High-k膜(高誘電率膜)

英語表記:

絶縁物の誘電率は、εで表されることが多いが、半導体ではkとがを用いている。High-kとは、高誘電率の意味である。MOSトランジスタの比例縮小則によると、パターンが微細化されると、縦方向の寸法もそれと同じ比率で縮小する必要があり、チャンネル長が30nm以下の場合、ゲート酸化膜の厚さは1nm程度が要求される。この厚さではSiO2は最早絶縁物ではなく、量子力学が言うところのトンネル電流が流れてしまう。そこで、SiO2(k=4)の代わりに誘電率の高い材料を用いると、誘電率の比率に応じて厚くすることができる。多くの材料が検討されたが、HfO2系(HfSiONなど、k=20)の膜や、La2O3系の膜などが良く用いられている。


関連製品

「High-k膜(高誘電率膜)」に関連する製品が存在しません。

関連用語

関連特集

「High-k膜(高誘電率膜)」に関連する用語が存在しません。




「High-k膜(高誘電率膜)」に関連する特集が存在しません。




会員登録すると会員限定の特集コンテンツにもアクセスできます。