半導体用語集
アバランシェ増幅
英語表記:avalanche multiplication
アバランシェ現象を利用すると、信号として発生したキャリアを増倍して信号を増幅することが可能である。この増倍現象の積極的な利用をアバランシェ増幅という。代表的な利用例はアバランシェフォトダイオードがある。これは、アバランシェ現象が生じる条件に逆バイアスしたp-i-nダイオードに光を照射すると、光吸収により発生したキャリアが増倍効果を繰り返し、光吸収電流がアバランシェ増幅されることを利用したものであり、高周波特性に優れた固体光検出器として広く使用されている。アバランシェ現象は不純物やドーピング層のコーナーなど、局所的に電界が集中する場所で容易に生じてしまうため、良好なアバランシェフォトダイオードを作成するためには、全面にわたり一様なアバランシェ増幅特性をえることが重要である。また、アバランシェフォトダイオードでは当然雑音成分も増幅され、一般に S/N比は増倍率とともに低下する。したがって、増幅された雑音が測定系の雑音レベル以上になるような高い増幅率を使用することは意味がない。
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