半導体用語集
インバータエアコン
英語表記:inverter air conditioner
基本的には主機能である冷却用コンプレッサのモータをインバータ駆動化したエアコンをインバータエアコンと称しているが、最近ではコンプレッサ以外にも室内、室外のファンモータをもインバータ駆動化し、さらなる効率向上を狙った機種も開発されている。
コンプレッサモータ駆動回路に使用されている主な半導体は、全体システム制御、PWM発生および各種保護回路用としてマイコンを、インバータ出力駆動部にパワートランジスタモジュール、あるいはIGBTモジュールを使用し、そのインタフェース部にフォトカプラが利用されている。
現在は、IGBTモジュールとドライバ部や保護回路を一つのパッケージにしたデバイスのIPM(
Intelligent Power Module)を使用するインバータエアコンが増えている。全体システム制御、インバータ用PWM信号発生、各種保護回路用として8ビットから16ビットクラスのマイコンが使用されている。室内のルーバモータ駆動にはバイポーラリニアICあるいはIPD(Intelligent
Power Device)などが使用される。最近ではさらに電源力率改善回路が要求されパワーMOSFETや高速整流素子も用いられる。
現在、日本におけるエアコンはインバータ方式が主流となっているが、さらにオゾン層非破壊対策として2004年には代替フロン(HCFC系冷媒ガスR22)からオゾン層破壊への影響が少ないとされている新冷媒ガス(HFC系R410Aなど)への変換が要求されている。これらの新冷媒ガスの採用は冷却能力からさらなる高効率化を要求し、コンプレッサのみでなく他の駆動系へのインバータの利用やカ率改善など、さらには外部からの電源オンオフ制御、温度制御、ピーク電力削減のための通信機能が将来的にはエアコンに内蔵されると考えられる。
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