半導体用語集
インバータ洗濯機
英語表記:inverter washing machine
従来の洗濯機は長寿命化の要求から単相誘導モータが用いられていた。しかし、化学繊維や衣類の多様化により洗濯機の水流もその速度や強さをより広範囲に変える必要が生まれ、ステップ可変となる単相誘導モータの極数切り換えから位相制御による無段切り換えが要求されるに至った。そもそも洗濯機には大きな起動トルクが要求され、かつ負荷変動が大きいことから回転数のフィードバック制御が従来から実行されていた。
絹や下着など非常にデリケートな衣服の洗濯も可能とするには、さらに水流の微妙な制御が必要であり、消音化の必要性からもインバータ制御による精密な回転数制御が必要となった。
インバータタイプ洗濯機は直流モータを利用し、それをPWM制御、インバータ駆動化している。インバータ制御回路には家庭用電源からえられる交流を直流に変換する整流回路に整流ブリッジ、直流を交流に変換しモータ部に電力を供給する主回路にパワートランジスタモジュール、あるいはIGBTモジュールを使用し、そのドライバにフォトカプラを利用している。最近ではIGBTモジュールとドライバ部や保護回路を一つのパッケージにしたIPMを使用している。さらにインバータ用駆動波形生成や全体システム制御用として専用マイコンや専用ICが開発されている。また、回転子(ロータ)と固定子(ステータ)の相対位置検出用として磁気センサの一種であるホールセンサを利用している。
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