半導体用語集
インバータ蛍光灯
英語表記:inverter lighting systems
蛍光ランプを高周波で点灯すると、発光効率が上がることは1940年代にすでに知られていた。
高周波点灯の原理は、インバータ回路で高周波変更し商用電源を、20~50kHzの高周波に変換し、これを電源とし蛍光ランプを点灯するものである。
通常、蛍光ランプの形状が直管ランプあるいは環形ランプタイプのものをインバータ照明器具と呼び、蛍光管をU型またはクシ型に曲げてグローブの中に入れ、点灯回路と一体化したランプをバラストタイプと国内では呼称しているようであるが、海外においては特に差別なくバラストと呼称している(図1)。
特徴としては力率改善、同じW数での明るさが3~4倍向上する、ちらつきが少なく目が疲れないなどがあげられる。
インバータ回路には一般的に共振回路が用いられ、スイッチング素子としてはバイポーラトランジスタあるいはパワーMOSFETが使用されている。
近年、ノイズに対する規制が強く、その対策としてアクティブフィルタ回路も必要となっている。インバータ出力には高速スイッチングトランジスタ(バイポーラあるいはパワーMOSFET)を、制御回路には専用バイポーラICが開発されている。また高速整流素子も使用される。
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