半導体用語集

ウィンテル

英語表記:WINTEL

 ウィンテルとは、マイクロソフトの WINDOWSと、インテル(INTEL)を併せて称したもの。勝ち組み(WIN)という意味も込められている。IBMのメインフレームの黄金時代に事実上ピリオドを打ったウィンテル体制は、PCを大量に普及させるための体制でもあった。その中で、 DRAMの覇権も、米国から日本へと移り、優れた製造装置メーカーによってアジアの多くの国々に拡散していった。
 ウィンテル体制とは、視点を変えて見れば、DRAMの大量供給体制の中で、インテルのMPUとウィンドウズというOSの機能向上によるPCの進化を、安価なDRAMの搭載容量を増やすことによって、維持されてきたものであり、DRAMの需給を事実上コントロールするウィンテルが、その体制を築き上げた覇者として、その最大の恩恵を受けてきたといえよう。
 しかし、ウィンテルも、このところ翳りがみられてきたように思われる。両社とも、独占禁止法の攻撃にさらされている。特に、インテルにおいては、ローエンドチップでは、AMDなどの攻撃を受け、ハイエンドチップでは、ソニーのプレイステーション2のRISCチップの攻撃を受けている。単なるMPUメーカーというよりは、総合的にPCに関する研究開発を行っているインテルが、AMDなどにくらベ、MPUのコストが高いのは不思議ではない。ウィンテル王国が築かれたことは、決して偶然ではなく、85年から始まったこの約10年間の時流に、インテル社の戦略がうまく適合したが故の必然であると考える。インテル自身は再びリストラを繰り返し、さらに魅力ある会社に変貌しようし、PC市場が衰退するわけではない。しかし、この10年間続いてきた「ウィンテル体制」が転換点を迎えつつあるのも事実であろう。

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