半導体用語集

ストロープコンパレータ

英語表記:strobed comparator

ストロープ型の電圧比較器は比較指示を行う信号に基づいて,比較を開始するタイプの比較器で,通常はフリップフロップを高利得素子として用いる。そのため,比較が早い代わりにセットしないと次の比較を開始できない。
たとえば,図1に示すように,反転増幅器の入出力を短絡した状態で入力電圧をサンプリングし,スイッチを切り換えて比較する電圧を入力するとともに,入出力を短絡していたスイッチを切り離すことによりサンプリングされた電圧と比較する電圧の差を増幅する。結果はラッチ回路で保持する。この方法は,入力をサンプリングする時刻と基準電圧を入力する時刻が異なるので,電源雑音に弱いが小面積で実現できる。
雑音に強い例として図2に差動型のストロープ型比較器を示す。この回路は,入力範囲を拡大するため,差動増幅器の入力段にnMOSとpMOSのフリップフロップにストロープ信号を入力するためのNMOSスイッチを接続している。nMOSフリップフロップには信号を入力するnMOSが,pMOSフリップフロップにはリセットのためのトランジスタがそれぞれ付加されている。差動増幅回路にオフセット補償回路を付加することもできる。


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