半導体用語集

チャージポンプ回路

英語表記:charge pump circuit







チャージボンプはアップ信号とダウン信号を出力するタイプの位相周波数比較器出力から,ループフィルタで低い周波数成分を選択してVCOに伝達する時に用いられる回路で,基本的には図1の構造を持っている。充電および放電を行う定電流源とアップ信号の出て



いる期間オンするスイッチ,ダウン信号の出ている期間オンするスイツチでりたつ。負荷として容量だけを接続すると,この回路は位相差に対して理想積分器とて動作する。VCOも積分特性を持つので,このままではフィードバックループが不安定となるため,蓄電器に直列に抵抗を接続することにより安定化が図られる。


この回路は,スイッチがオフしている時には充電側のスイッチ端の寄生容量CPPはVDDに,放電側のスイッチ端の寄生容量CPNはVSSになっているため,スイッチがオンした瞬間VDD側では(VDD-V₀)CPPの電荷が流れ込み,放電側では(V₀-VSS)CPNの電荷が流出する。位相周波数比較器は位相比較の瞬間にはいったんアップ信号とダウン信号を同時に出し位相差に応じてどちらかがオンし続けるように設計されているため,V₀がVDDの半分で寄生容量値が等しければ互いにうち消しあうことができるが,実際に場合には違うため,PLL特性で位相誤差
を生じる原因となる。これを防ぐため,スイッチがオフしている時には出カ電圧を,演算増輻器を用いた電圧フォロア回路でスイッチに接続して出力電圧に固定するなどの工夫が行われる。

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