半導体用語集
バンドギャップファレンス
英語表記:band-gap reference
温度および電源電圧の変化によらず一定の電圧をえる回路は出力電圧が規格で決められている通信用のA/D変換器やD/A変換器では必須の回路である。バンドギャップリファレンス回路はダイオードの電圧特性が負の温度係数を持つことを利用して正の温度係数となる電圧差を発生させ,ダイオー ド自身の負の温度係数とうち消すように構成した回路である。うち消した状態での出力電圧がちょうどシリコンのバンドギャップである1.3V内外になるので,この呼び名がある。その回路の一例を図1に示す。二つのダイオードは抵抗が直列に接続されている側の大きさが他方のダイオードを複数個直列に接続されている。この回路ではダイオードの電圧が負の温度係数であるのに対し,電流が正の温度係数となるため,抵抗での電圧降下が正の温度係数となり,出力電圧がダイオードの電圧と抵抗の電圧の和となるので,温度係数をうち消すことができる。この回路は正しい出力電圧の他に電圧が0の時にも安定点を持つので,スタートアップ回路が必要となる。
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