半導体用語集
ビット供給
英語表記:bit supply
DRAMのビット供給量は、各世代の生産個数×ビットの総和で求められる。たとえば、64M DRAM1個は64Mビット、16M DRAM4個も64Mビットと換算される。このように計算したビット供給量は、1998年で660.08億Mビットであり、年率65%で増加している。
ビット供給量は、各半導体メーカーの製品戦略によって大きく左右される。同じ生産ラインを持っていても、16M DRAMと64M DRAMのどちらを生産するか、チップシュリンクをどのペースで進めるか、高速品や多ビット品にシフトするかなどにより、ビット供給量が変化するためである。半導体メーカーの基本行動は、ウェハ1枚が最大の価格となる製品を選択することにある。同じビット供給量であればビット単価が高いほど、ビット単価が同じであればビット供給量が大きいほど、ウェハの価格は上がる。したがって、半導体メーカーはビット供給量をできる限り大きく、また、ビット単価が少しでも高いものを生産しようとする。
たとえば、16M DRAMから64M DRAMに世代交代することが予想される時、64M DRAMの単価下落ペースと、ラーニングカーブによる歩留り上昇ペースとを比較し、64M DRAMを生産した方がウェハ単価が高くなれば、64Mビットヘの世代交代が進む。一方で、ユーザーからみれば16Mビットと64Mビットでビットクロスが起きれば需要側からの世代交代が進む。したがって、ビット価格が高くなる場合よりも、ビット供給量が増加するケースが多く、世代交代によってビット供給量は増大する。また、チップシュリンクによってビット供給量は大幅に増加する。メーカーによって異なるものの、通常は64Mビットの中にも第一世代から第四世代程度まで世代交代が起きる。チップシュリンクによって収率が増加すれば、その分、ビット供給量は増加することになる。
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