半導体用語集
ビームフォーマ
英語表記:beamformer
複数の送波器の信号群に,信号処理を施すことにより,指向性を形成する装置の総称。異なる位置にある送受波器では,到来方向などによって信号の位相が異なる。この位相差を利用して信号を強調,分離する。応用として,レーダ,アンテナ,海洋ソナー,超音波ソナー,音声収音,拡声などがある。送受波器が複数あることから,アンテナアレー,マイクロフォンアレ,あるいはアレーで構成される装置であることから,アレーアンテナ,アレーマイクロフォンとも呼はれる。信号処理がデジタルである場合には,特に,デジタルビームフォーマと呼ばれることもある。信号処理部では,信号の統計的性質や,到来方向,学習用信号など,事前の知識に基づいて,指向性を制御する。信号処理アルゴリズムは,大きく分けて,ビーム(感度の高い方向;beam)を制御するビームステアリングと,ヌル(感度の低い方向;null)を制御するヌルステアリングとがある。,また,処理が状況に応じて動的に変化するものを適応ビームフォーマという。演算量が多いが,少数の送受波器しか用いることができない場合,および配置空間が狭い場合に有効である。
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