半導体用語集
プログラマブルコントローラ
英語表記:PC : Programmable Controller
プログラマブルコントローラは、かつてはシーケンサといわれFA(Factory Automation)分野における主要システムの一つである。工場内の設備機器、ロボットの各工程における各製造機器の作業順序や動作タイミングを与える機器であり、生産物の加工、組み立て、搬送、検査などの自動化に欠かせない装置である。
PCの構成は、入力機器とのインタフェース部記憶部(メモリ)、演算部(マイクロコンピュータ)、出力機器とのインタフェース部で構成される。一般にこの入力インタフェースと出力インタフェースを一つのモジュールとして構成されており、I/Oモジュールともいわれている。
入力機器は、操作盤などにあるスイッチ類で、出力機器は各装置を動かすモータ、電磁弁、電磁クラッチなどを指している。
最近では、記憶部と演算部をCPUモジュールとしてモジュール化し、他機能と合わせての高機能化、汎用のCPUとビット演算を高速に処理する特殊演算用ハードをASIC化、書き換え可能なメモリとして、EEPROMの搭載などが専用LSIの開発動向としてみられる。
また、手軽に書き換えするため専用ターミナルが用意されていることが多い。作業手順を制御するのがCPUモジュールで、その中のメモリ(CPUを動作させるプログラムを格納する)を書き換えることにより、作業手順を容易に変更できる。動作としては、操作盤のスイッチを押せば、その時の状態により、PLCはその他の入力状態、出力状態を認識して、格納されているプログラムによって、出力機器を制御する。PLC内には、タイマがあり、時間により出力機器を動作、停止させることももちろん可能である。
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