半導体用語集

メディアプロセッサ/DSP

英語表記:media processor /Digital Signal Processor

 主として映像や音声に関する情報を処理する特殊かつ高性能なプロセッサ。最近では、マルチメディア情報を処理するのに特化した高性能なプロセッサとして認識されている。たとえば、メディアプロセッサの一歩手前となるグラフィックアクセラレータ(描画チップ)は、現在のPCではほとんどが標準搭載をしているが、あくまでGUI(Graphic User Interface)をより高速で行うことを目的とされ、CPUの負荷を軽く(命令のみ)することに主眼が置かれている。一方、浮動小数点の積和演算に関して、通常の CPUよりもはるかに速いことを利用して、専用のOSを使うことで音声や画像アナログ信号をデジタル信号に変換させ、処理させることに集中したチップをメディアプロセッサと呼ぶ。その一つとしてDSPも考えられる。 DSPとは、アナログ信号をデジタル変換し、フィルタ処理などを施すチップ。CPUに類似している点があるが、高速な乗除算機能を持っており、A/D、D/A変換部分を持ち合わせた1チップタイプの製品もある。IBMとTIが共同開発したMwaveなどがあり、日本アイ・ビー・エムのAptivaシリーズやThink PadなどのPCに搭載されている。特に携帯電話ではDSPはキーデバイスの一つであり、TIがこれに戦略を集中し、高いシェアを誇っている。

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