半導体用語集
メディア(デコーダ)コンバータ
英語表記:media(decoder)converter
厳密な定義ではないが、一般的にコンピュータでメディアといえば情報を伝達するものを示す。フロッピーディスクやMO(光磁気)ディスク、CD ROMなどのファイルの情報をやり取りする記憶媒体であるディスクメディアや、電話回線やネットワーク回線など、通信メディアが代表的である。
(1)ディスクメディアのメディアコンバータ
フロッピーディスクは8インチディスク、5.25インチディスク、3.5インチディスクなどディスクのサイズや、単密度記録、倍密度記録、セクタフォーマット形式など様々な形式のディスクメディアが存在している。フロッピーディスクメディアコンバータは、5.25インチのディスクメディアを3.5インチのディスクメディアヘ変換して記録したり、3.5インチメディアのフォーマット形式を変換し1.2MBフォーマットを1.44 MBフォーマットに変換し記録する装置である。
(2)ローカルエリアネットワーク (LAN)におけるメディアコンバー夕
LANでメディアとは、機器間の回線を示す。現在LANで主流のイーサネットでは、メタルメディアでは、かつては同軸ケーブルが主に使われたが、現状はツイステッド・ペア・ケープルが使われ、100mまでの機器の接続が可能である。光メディアでは光ファイバケーブルが使われており、マルチモード光ファイバでは2,000mまで、シングルモード光ファイバでは 20kmまでの接続が可能である。
メディアコンバータは、従来よく使われていた同軸ケーブルの機器を最新のツイステッド・ペア・ケーブルヘ接続するための変換や、100m以上離れた場所とネットワーク機器を接続したい時に、メタルメディアを光ファイバケーブルに変換する装置である。
物理層での変換なため機器の価格が安価であるのが特徴でありイーサネット機器ならば同軸ケーブルの10Base-2や10base-5を10Base-Tへ変換する装置や、10 Mbpsのツイステッド・ペア・ケーブルの10 Base-Tを10 Base-FLの光ファイバに変換する装置がある。ファーストイーサネット(100 Mbps)機器ならばツイステッド・ペア・ケーブルの100 Base-TXを100 Base-FXの光ケーブルヘ変換接続する装置がある。
光ファイバケーブルヘの変換の利点として、長距離電送以外に、電気ノイズは電磁波ノイズに強いことや、屋外での落雷防止などがあげられる。
(3)AV機器でのメディアコンバータ
テレビやアナログビデオのアナログ出力であるコンポジット信号や、S出力信号をデジタルビデオ用のDVフォーマットヘ双方向変換し、アナログ信号をデジタルビデオヘ記録したり、アナログ入力機能のない、初期型のデジタルビデオカメラのデジタル入力へアナログ信号を入力したりする装置。
(4)その他の装置
デジタルカメラで採用された半導体メモリを利用した記憶媒体であるスマートメディアを、フロッピーディスク装置で読み書き可能にするフラッシュパスも一種のメディアコンバータといえるだろう。
(5)ファイル変換
Rupoなどのワープロ専用機の文書ファイルをコンピュータでのワープロソフトで利用できるフォーマットに変換するソフトウエアもメディアコンバータという。
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