半導体用語集
メモリ搭載量
英語表記:memory size
DRAMビット需要成長の最大の牽引役は、PC 1台当たりのメモリ搭載量の増加である。ここ数年間、実に年率45%のハイペースで成長してきている。供給側からは、MPUの処理速度の向上と、OSやアプリケーションソフトのメモリ消費量の増大から、メインメモリ搭載容量の増大が必要不可欠である。まず、メモリ容量はMPUの世代交代により増加してきた。486、Pentium、Pentium 2、Pentium 3と高速なほど、要求される最適なメモリ容量は増大し、これらのMPUのプロダクトミックスによって、ある程度メモリ容量が規定されてきた。また、OSの世代交代ではより顕著である。従米のDOSの時代には、640kB、1MB、2MBなどが主流であった。ウィンドウズの普及とともに、このメモリ搭載量は加速度的に増加してきた。ウィンドウズ95の発表された1995年には平均メモリ搭載量は14MBとなり、1998年には50MB前後に増加したと推測される。ウィンドウズNTを使用したヘビーユーザーでは、128MBなども珍しくない。
また、ユーザーサイドからは、PCの使い勝手としてメインメモリが大きければ大きいほど、快適な使用環境になるというニーズがある。ウィンドウズ時代には、マルチタスク機能が一般化し、複数のアプリケーションを立ち上げたまま使用する機会が一般的になってきている。たとえば、E-mail、ウェブ、表計算、ワープロ、プレゼンテーションなどを同時に使用することは多いと考えられる。メモリ搭載量が不足した場合、アプリケーションソフトが立ち上がらない場合があるし、立ち上がっても処理速度が著しく遅くなることがある。
その一方で、メモリを購入するためのコストが制約要因として存在する。 PCの低価格化が進展しており、PC 1台当たりに占めるDRAMのコストはせいぜい100ドルくらいとなってきている。1995年のウィンドウズ95が発売された当時は、DRAM価格も高止まり、300ドルを超え、メモリがさらに必要でこの価格はどこまでも上がると議論されていた。しかし、実際には、コストが高くなればメモリを消費しなくてもいいような方法が徐々に考え出されてきた。今後もメモリ搭載量はテクノロジーの進歩とともに増加しようが、コスト的な制約から、金額ベースのDRAM市場は、PCの台数市場程度に留まると考えられる。
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