半導体用語集

メンブレンプロービングカード

英語表記:membrane probing card

 従来のプローブ針を使ったプロービングカードと違い,ポリイミドフィルムの配線基板上にバンプ端子を形成したもの。このバンプ一つ一つが,プローブの代わりにチップのパッド部分にコンタクトすることになる。その製造工程上フォトリソグラフィ法を使い,マスクを通して一括転写してパターンを作るため,原理的にはピン数が増えてもプローブニードルタイプと違いエ数はかからない。したがってあるピン数を過ぎると,価格的にニードルタイプより,安くできる可能性がある。
 また,メンブレンカードの特徴として,他のタイプのプロービングカードより,その構造上高速化に適しているとみられる。従来のニードルタイプでは,針先が約20mmと長く,その分だけ特性インピーダンスが変わるために,反射ノイズが生じやすかった。これに対し,メンブレン型はバンプ長が数10µmと短く,その直前まで接地線を伴う配線を形成できるために,特性インピーダンスはほとんど変わらない。そのため,ウェハ状態での高速測定という市場ニーズに対応できるカードとしての期待がある。
 今後の課題としては個々のパンプが,独立した動きを取りにくいため,コンタクト安定性,いわゆる高さバラツキの吸収性をどう克服していくかである。


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