半導体用語集
加重抵抗D/A変換器
英語表記:weighted resistor D/A converter
抵抗に一定の電圧を加えれば,抵抗値に逆比例した電流が流れる。バイポーラ集積回路ではこれを定電流回路に応用し,図1に示すような2進重みづけされた電流源を構成し,この電流を入カデータに対応して足し合わせ,電流電圧変換することによりD/A変換器を構成する。抵抗は単位抵抗を直列接続または並列接続することにより2のべき乗比を実現する。MOS回路では,抵抗は使わずに, トランジスタのチャネル幅を2進重みづけする方法が用いられる(「電流DAC」の項参照)。バイポーラトランジスタはエミッタの寄生抵抗がばらつくので,エミッタの寄生抵抗よりかなり大きい抵抗値を設定することで電流精度を改善する。ベースエミッタ間電圧が一定となるように電流に比例してエミッタを大きくしなければならない。MOSトランジスタではソースに寄生する抵抗はコンタクトを複数とればそれほどばらつかないので,このような回路を用いることはない。
プリント基板上に作る時には抵抗値によらず分解能と等しい数の抵抗ですむが,集積回路上では2進の抵抗値の精度を稼ぐため,単位抵抗の総和は分解能である2ⁿと等しくなるので,大規模集積回路にとって有利な点はない。
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