半導体用語集

双方向TV

英語表記:interactive TV

 双方向の情報のやり取りを実現し、新たなサービスを付加したTV。
 たとえば、「ITビジョン」(インタテキストビジョン)も双方向TVの一種である。ITビジョンは、簡単なリモコン操作で、テレビ電波に乗って送られる文字や画像などのデータ情報を受信、テレビ画面に表示したり、電話回線を利用してテレビ番組への参加やオンラインショッピングを実現する双方向サービスであり、1996年の10月より、様々なITビジョンサービスが始まっている。
 ITビジョンのサービスには次のようなものがある。
「連動ITサービス」
テレビ番組の内容をさらに盛り上げる情報をチェックしたり、テレビ番組に参加することができる。
「独立ITサービス」
テレビ番組とは関係なく、気になる情報やゲームにアクセスできる。
「オンラインITサービス」
電話回線をサーバ会社(メディアサーブ)に接続すれば、いろいろな情報にアクセスできる。
 また、アメリカのインタラクティブネットワーク社は、現在、サンフランシスコを中心に加入世帯を拡大中だが、電話回線にコントロールユニットを接続、テレビのスポーツやドラマ、ニュース、教育番組などに連動したクイズやデータなどをFM波で伝送、ユニット画面に表示された質問にキーパッドで答えると、即座に順位とか点数がわかる仕組みになっている。視聴者のテレビ参加性はこれにより高まるというもの。
 また、テレビ放送とNTTの電話投票システム「テレゴング」を利用した双方向ドラマが実験された。
 視聴者がストーリー展開を電話投票で選択し、投票によって複数用意された結末のうち一つだけが放送されるというドラマ。1996年6月、関西テレビとフジテレビが「東芝インタラクティブ劇場・犯人がいっぱい!」を深夜に放送した。主人公が殺人事件を解決するというストーリーで、三つの二者択ーの選択肢が設けられた。CMの間に投票の受け付けと集計を行い、CM終了後、票の多かった選択肢にそったストーリーが放送され、八つ用意されたうちの一つの結末にたどりついた。NTTの電話投票システム「テレゴング」を利用したが、ドラマでの利用はこれが初めて。マルチメディア時代の双方向放送の一つの例といえる。

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